理念

理事長からのメッセージ

会長 内田泰史天保12年(1841年)、漁に出て嵐に遭遇し、漂流した14歳の少年万次郎と、それを救助した米国の捕鯨船船長ウィリアム・ホイットフィールドとが運命的な出会いをいたしました。

船長は、利発で機敏な万次郎を見込み、マサチューセッツ州の小学校に通わせます。様々な知識を学んだ万次郎は、その後、捕鯨船に乗り込み知見を広めて日本に帰国し、文明開化を図る日本に欠くことのできない人材として大活躍をつづけます。

私どもは、ジョン万次郎にこのような機会を提供してくださったホイットフィールド船長の行為に深く感謝するとともに、その友誼の精神を看護の世界で継承したいと考えました。

今後、ますます高齢化の進む日本社会においても、看護師という職は、さらに重要性が増していきます。

高知市とインドネシアのスラバヤ市は姉妹都市というご縁もあり、インドネシアの医療・福祉の専門職を夢見る高い志を持った若者を支援することで、日本の学生や看護師たちも互いに刺激し合いながら学ぶことができると信じております。

そして、高知で学んだ学生たちが国や文化の壁を越え、将来、医療現場で活躍されることを真に願っております。

特定非営利活動法人 高知・インドネシア看護師サポート会
理事 内田泰史


趣意書

特定非営利活動法人 高知・インドネシア看護師サポート会設立趣意書

現代日本社会の看護の状況は、少子高齢化、核家族化により、家で看るそして命を看取る作業を、家族に代わり看護師にお願いすることになります。

しかしながら看護師の離職率の多さ、そして更なる少子化により10年後、20年後は大幅な看護師不足となることが現実です。

高知県においてはどうか、県の統計によると高齢化上昇率が全国より10年先を行き、人口の自然減少が15年先行しています。

これからの10年、20年看護を誰に頼めば良いのでしょうか、緊急にこの問題解決に取り組んで行かねばなりません。

看護師の離職率を下げるには待遇改善等の見直しもあります。しかしまた一方、超少子高齢化が進む日本において絶対的人員不足を考えなくてはなりません。

先進国の取組みはどうか、海外で働くインドネシア看護師についての統計では、アラブ首長国連邦1350人、クェート5000人、サウジアラビア3000人、シンガポール3300人、米国1000人を受入れています。カナダ、ヨーロッパ諸国は英語圏であるフィリピンから多く受入れています。

グローバルに見ても、今や各先進国が看護師不足に対応する施策を練り、良質の看護師争奪戦となっているのが現状です。

日本の場合は、やっとEPAという関税とのバーターでの受入れが始まったばかりであり、まだ本気で受入れる体制になっていないのが現実です。

高知県土佐清水市中浜で生まれ育ったジョン万次郎は米国で教育を受け、多民族の寄り合いである捕鯨船で世界を巡り、日本人で初めて「異文化共生社会」を実践された先人であります。

ジョン万次郎が目指していた「共生社会」の概念を150年後の今、グローバル化による格差社会の解決策として「インドネシア看護師育成事業」に取組んで行きます。

私たちはこの21世紀、ジョン万次郎スピリッツを持って高知県へ東南アジアの親日国インドネシアから高卒の若い力を、看護師候補生として受入れ、お互いの文化を尊重し合いながら「高知・インドネシア看護師サポート会」を設立運営していく所存であります。皆様のご賛同宜しくお願い申し上げます。

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